File51 祓 詞 so_haraido 掛巻くも畏き親神天理王命の宇豆の御前に恐み恐みも白さく 今し故天理教△△分教会○代会長△△△△大人の遷霊(みたまうつし)発葬(はふり)の業に仕え奉る教人信者又家族親族諸人等が意わずも犯しけむ心違に 又見触れ聞き触れけむ埃等のあらむおば朝の御霧夕の御霧を朝風夕風の吹きはらす事が如く麻のさやぎのさやさやに祓い給い清め給いて 斎員等もろもろ手のまがい足のまがいあらしめ給わず遷霊発葬の業、元来たがわず美わしく仕え終えしめ給えと恐み恐みも白す File52 遷霊祭詞(布教所長) so_senrei あな悲しあな淋しあな悼ましきかも故天理教△△△布教所長△△△△大人御遺骸の御前に慎しみ敬い歎かいて白さく あわれ汝大人はや遂にかしものかりものの現身を脱ぎ捨てて 長の年月住み慣れし懐かしきこれの現世より口惜しくも出直しましけり 百年千年の年を重ねて世の永人長人の名を負い給わむ事をし 家族親族は更なり汝大人を知る諸人達も常に頼しみ思いつつありしを 厳しき寒さの冬も去り漸く麗らかなる春を迎えしこの○月 体に異状を覚えられ程近き△△△病院に入院されしが 幸いにも手厚き医療の甲斐ありて温かき我が家に退院されたり 汝大人は既に昨年○月には古稀の祝も済まされし後半生ながら 今暫くは老後の楽しみを子供達と共に十分味わわれむ事をしひたすら願いてありけるを 去る○月○日再入院の止むなきに至り結果は予想を超えた身の衰え強く 俄かに朝を迎え夕を過ごす力も尽き果てこの年この月○日午後○時半御病改まり○○歳というを生きの涯りと親神のふところの中とは云いながら遠く遙けき旅路に出て立ち給いぬ あな悲しあな口惜し然はあれども今更に限りある人の力の得て及ぶべきにあらず遺れる家族親族並に諸人等謀り定めて定まれる式のまにまに歎かい悲しみつつも 今宵しも遷霊の典儀厳かに仕え奉らむとする由を甘らに安らに聞食し諾い給いて 汝が霊はし新たに造り備えるこれの霊代に静けく穏にしばし遷り畄まり坐せと恐み恐みも白す                               File53 鎮霊祭詞 so_tinrei   これの小床を仮の霊舎と天の菅曽の清々しく祓い清めて今し鎮め奉り斎い奉る故天理教△△△分教会長△△△△大人の霊の御前に慎しみ敬い歎かいて白さく 空蝉の人の世は果敢なく定め難きものにして我がものと思うこの身一つさえかしものかりものとは知りつれど 親神は現世での陽気ぐらしを目標とされ尚百十五歳を定めの命と約束されてありしを汝大人の昨日に変わる今日の御姿を見奉りては誰かは驚き嘆かざらむなどてこれの分教会を退向になして かくはあわただしくも出直しまししぞ あな悲しあな悔し今は早や汝大人の笑ましき面影を見る能わずああ汝大人の明るき御声に再び触れることなし 思い返せば汝大人は日本海の波打つ静かなる○○の町に生を亨けられ 疾風怒涛の世とも云うべき大東亜戦争中の昭和十九年学舎を終え終戦後間もなく東京なる△△商店を振り出しとして関東の人となられ 以後はブロック工事を専業とされたり やがて波高き人生航路の羅針盤を我が手にせむものと聖地おぢばにて三ヶ月の修養科に学ばれ程なく上級○○の親会長様方の親心溢れるお世話取りを受け 昭和○○年の春芽出度く 故△△刀自と親神の御前で結婚式を挙げられ その後は次々と子達孫達に恵まれ併せてその幸せを地域社会に及ぼすべく△△△分教会を新たに開設されたり ああされど如何なる思召ならむ凡そ三十七年に亘る長の年月△△家の台となり芯ともなられし心優しき妻が夫△△大人に深く厚く感謝しつつ俄かに六十五歳にて来世に旅立たれようとは 汝大人はかかる大節を越え今日に至る三年半はいわば淋しき男やもめの一日一日なるも朝に夕に逆境の中の光りとも云うべき ひながたの道を慕いつつひたすら子達孫達の行く先を楽しみ 或いは又△△△分教会の内容充実を只管乞い祈み奉られしに・・・ げに現世に生まれ出づるも出直すも事ごとに親神の御量にしあれば 今更に歎き悲しむも効無きことと明日を御葬の日と斎い定めて 今宵しも新霊をこれの霊代に斎い奉り鎮め奉り御前に種種にの物を備え奉りて拝み奉らくを聞食し諾い給いて 今ゆ後家族親族はもとより道の子たち一同を八十連綿五十彊八桑枝の如く向坂に立ち栄えしの給えと 正面に飾られし額の写真に在りし日の御姿と功績を偲び露けき袖の涙をしぼりつつ恐み/\も白す                                File54 鎮霊詞(水子) so_mizukotin これの小床を清々しく祓い清めて只今静かにお迎え申しました△△△の水子之霊に慎んで御願い申し上げます 思えば汝が霊は年変わり青葉の緑も漸く濃く色づく頃この世に明るく健やかな産声を挙げられむものと家族一同楽しみに致しておりましたのに 汝が霊が母親の思いもよらぬ大節から出生の喜びを見ることなく去る○月○○日未だ二ヶ月の水子のまま惜しくも出直されましたことは 誠に申し訳なく心からお詫び申し上げます 幸い母親はまだ春秋に富み人生を通り直せる二十三歳の若さ故この悲しき出直しの節から鮮やかな芽を出すべく 親神様の御教えを人生航路の羅針盤とし如何なる逆境の中も人たすけ一条に明るくお通り下された教祖を身近に拝し人の為世の為に真心の限りを尽さむものと固く心を定めておりますが 汝が霊は心持ちよく衣を換え改めて来世を迎えられ命長く思召通りの陽気ぐらしの人の世を心ゆくまでお味わい下さいますよう 露けき袖の涙をしぼりつつ一同と共に慎んで御祈り申し上げます File55 発葬祭詞 so_kokubetu これの小床を仮の喪屋と斎い定めて暫し置き据え安め奉る故天理教△△布教所長△△△△大人の御柩の御前に慎み敬い歎かいて白さく 久方の空行く月の清き光りにも立迷う浮雲の障りあるが如く 春山に咲き乱れる花の梢にも吹き荒ぶ嵐の嘆きある如く あわれ汝大人はもかりものという世の慣い得免がれ給わずまだ心残れるこれの現世を退向になされしは悲しとも悲し口惜しきとも口惜しき限りにぞある 汝大人はや日本海を臨む若狭湾岸の静かなる街○○で産声を挙げられ多くの家族達の温かい心に育まれしが 学舎に入られし頃ほいより風雲急を告げ支那事変より大東亜戦争に至る疾風怒涛の時代を少年期に経験されたり 終戦後程なく△△商店に勤め労づく兄と共に働く身となられしが いち早く世界一列兄弟姉妹の陽気ぐらしをひたすら望まれる親神の御教えに触れ人生の真のあり方を学ばむものと 親里ぢばにて三ヶ月の修養に励まれたり程なく親神の奇しき御働きならむ同じ故郷○○で育ちし故△△刀自と婚姻の晴れやかな御式を挙げられ その後はブロック工事を専業としつつ多くの子宝孫達にも恵まれ些かながら年毎に幸せ多き家庭を築かれたり やがてここ○○市の周りに「かしものかりものの自覚」「神のふところ住まいの有難さ」から迸る心の成人を促し 互い立て合い助け合いのこの世にいささか乍ら資せむものと昭和○○年布教所開設の意義深き旬を迎えられるに至る その後妻△△刀自は進んで家政婦となられ病床に悩み苦しむ人々への看護に明け暮れされる身となりしが 俄かに重い御病に伏され遂に平成○年五月予想だにせぬ来世に向かって早くも門出されたり それから今日に至る三年半男やもめの淋しさを越え遺れる子達孫達への妻の愛情に代らむものと 尚又たすけ一条の道の上にも努力に努力を重ねられしに ああ空蝉は術なきものか俄かに汝大人も又厳しき御病の床に釘付けとなり 遂に親神に祈りし甲斐もなく医師の業も尽き果ててこの年この月○日午後○時半を生きの限りとして逝く水の還らぬ如く 入る月の影消ゆるが如く惣ちに朝露のごと夕露のごと果なく出直し坐しつるは云わむ術為む術知らに今更に夢に夢見る心持なむあわれ悲しきかもあわれ悔しきかも 今日よりは汝大人の言葉聞けずやりけむ明日よりは優しき御姿永久に見えずやなりけむと雨雲の空かき曇る心地なもするを身退かりし人の蘇るべくもあらず今は一世の終の式儀仕え奉りて永き別れを告げ奉らくを平らけく安けく諾い給いて我が親神の恩恵を思い頼み百足らず八十の隈路を迷う事なく唯一筋に親神のふところに行き奉りて 遺れる家族親族たちを己が向々あらしめ給わず清きあかいき心もてそれ/\の立場つとめに労づき奉らしめ給い 汝が遺骸は千代の住所と定め奉れる奥つ城所に平らかに安らかに出て立ち給い 汝大人は再び新しき着物を召されていち早くこれの世に出直し給えと遺されし功績に深く感謝しつつ露けき袖の涙をはらい慎しみ敬いて白す File56 告別詞2 so_kokubetu2 これの小床を仮の喪屋と斎い定めて暫時置き据え安め奉る故天理教△△分教会役員△△分教会長△△△△刀自の御柩の御前に慎み敬い歎かいて白さく 久方の空行く月の清き光りにも立迷う浮雲の障りあるが如く 春山に咲き乱れる花の梢にも吹き荒ぶ嵐の嘆きある如く あわれ汝刀自はもかりものという世の慣い得免がれ給わずまだ心残れるこれの現世を退向になされしは悲しとも悲し口惜しきとも口惜しき限りにぞある 汝刀自は明治の元勲△△△△伯爵の孫たる△△△△伯の胸の病を我が家に引き取りて真実もて看護に当たられし頃 家政婦として派遣されし後の△△分教会二代会長△△△△を通じてこれのお道に引き寄せられ 不幸にしてその義兄を最後まで看送りし後 汝刀自の弟たる故△△△△大人の肺病を救けむものと自らは付き添いとして天理教校別科に入られたり 紅白粉をさらりの捨てきんしゃの着物を真黒な教服に着換え朝は朝星夜は夜星を戴き表に出ては竹箒をとりうちにありてはお手洗いを次々ともてひのきしんに親しまれし ああ汝が刀自の若き日の御姿四十五年前とは云いながら我が瞼に懐かしく焼き付いたり 親里天理の街を道行きながら粗末にされし釘の一本一本を拾われ六ヶ月の後石炭の箱一杯をお包みにかえて甘露台に御供えされしは 慢性の蓄膿症から美事に解放されしは汝刀自の親神に出会われし最初の体験ならん げに「人を救けて我が身救かる、救ける理が救かる」とか背の君故△△大人を慕いて我が家を訪れ恥も外聞もなく振る舞う女又女の醜態を汝刀自は眼に一杯の涙をためつつ 教祖のおかのにかけられしひながたを辿りつつ真心なる接待に身を砕かれる中奇しくも 汝刀自積年の子宮の重き患いの御守護を頂かれたり ああ汝刀自の前生のいんねんの深さの故にやようやくにして夫婦の中が元一日に帰りし頃△△大人は又胸の病で此の世を去りたり かくて母屋を払われ世界たすけにかかると赤飯をたかれし教祖の道すがらそのままに 自らの宅を今なる上級の神殿普請に伏せ込まれ 文字通りの零から出直し○○寺○○を中心をして南無天理王命の神名を流されたり ああ偉なる哉汝刀自一人の女性の身をもって遂に△△分教会を設立されたり これの木の香新しき神殿のあの隅この隅にも四十年に亘る汝自身の全力投球の苦労が伏せ込まれたり されどその中を終始笑顔をもて貫かれしがおぢばがえりの団体列車を一両づつ先頭から後尾に至るまで赤たすき赤腰巻きでどじょうすくいをしながら歩かれし陽気あふるる御姿 これの小床の写真の中に秘められたり あわれ空蝉の世は定め難きものか家族親族及△△につながる道の子達と共にひたすら親神に乞い祈み奉り元の如く壮健なる体に帰りまさんことをし願いけるにその甲斐もなく医師の業もすべて尽き果てて この年この月○日齢○○才を生きの涯りとこれの神殿普請を来世につづく花道として逝く水の還らぬ如く入る月の影消ゆるが如く惣ちに朝露のごと夕露のごと果なく出直し坐しつるは云わむ術為む術知らに今更に夢に夢見る心持なむあわれ悲しきかもあわれ悔しきかも 今日よりは教の理を取り次ぐ汝刀自の言葉了えずやなりけむ明日よりは教祖のひながたを辿る汝刀自の御姿永久に見えずやなりけむと雨雲の空かき曇る心地なもするを 人々暗夜に灯火を失うが如く漂う船の舵なきが如く憂い惑い枕辺に棲這い脚辺に匍匐い嘆き悲しみ慕い奉るも現世の人の理なれど 身退かりし人の蘇るべくもあらず今は御教えの定めの式のまに/\一世の終の式儀仕え奉りて永き別れを告げ奉らくと御前に御酒御食海川山野の味つ物を捧げ奉りて事の由を告げ奉らくを平らけく安けく諾い給いて我が親神の恩恵を思い頼み百足らず八十の隈路を迷う事なく唯一筋に親神のふところに行き奉りて 遺れる嫁や孫四人を始め親族はもとよりこれの△△につながる△△布教所以下道の子供達を己が向々あらしめ給わず清き赤き直き心もて先ずは眼先に迫れる教祖九十年祭みふの仕上げのつとめに労き奉らしめ給い汝が遺骸は千代の住所と定め奉れる奥つ城所に平らかに安らかに出て立ち給い 汝刀自は再び新しき着物を召されていち早くこれの世に出直し給えと上級に対する本席的功績を深く感謝しつつ露けき袖の涙をはらい謹み敬いて白す File57 誄詞  so_hassou これの小床を仮の喪屋と斎い定めて暫時置き据え安め奉る故△△△△大人の霊の御前に慎み歎かいて白さく あわれ現世の人の世は果なく定め難きものとは知りつれど汝命の昨日に変わる今日の御姿を見奉りては誰かは驚き嘆かざらむ 汝が命は日本海に臨む○○の港に生を亨けられ春秋に富む弱十六才にして京都なる呉服問屋に就職され程なくその輸送部の勤務としてここ横浜に出られしが 何時しか年月は流れて五十有余年を経したり その間に関東大震災を味われ或いは又二人の我が子△△大人△△大人を失われ事は長い一生の最も厳しきふしにしあらむ されどこれ等のふしにもめげず何時までも若い人の如き熱も勢もて七転八起の店の経営に身を梃し只管メリヤスや布地などの商業もて人世の為にいたづき前世よりの深き因縁に引き誘われ家の内に大いなる波風を見て後は只一条にふしから芽を出すことの望みに胸をふくらませ 底つくさんげの道を加えつつ修養科 講習などの学会に身を置き親神の御教えに耳を傾け 教祖九十年のしんどの中にある実を学び遂には△△分教会の二代会長となり 後半生をたすけ一条に男の真実をそそぐべくようやくその途上につかれしが ゆきりなくも重き御病に見舞い給い遂には去る九月の初め○○療養所に入院されたり ここを以て親族家族心を揃えて只管親神に乞い祈み奉りその心の立替成人を期せしがその甲斐もなく医師の業もすべて尽き果てて この年この月○日齢七十一才を生きの涯りと逝く水の還らぬ如く入る月の影消ゆるが如く惣ちに朝露のごと夕露のごと果なく出直し坐しつるは云わむ術為む術知らに今更に夢に夢見る心持なむあわれ悲しきかもあわれ悔しきかも 今日より後はその明るい御声に接する触わずいそ/\とこまめに立ち働かれし御姿を眼の当たりにするすべもなし さわあれど二人の女の子達もそれぞれ学び会を終え最早自らの力もて人の世に首途する順序もつき大人がこの世の仕事も殆ど完成されたり 今は現世の定めと限りしあれば明日を御葬の日と斎い定めて今宵しもこれの霊舎に斎い奉り鎮め奉り御前に御酒御食種々の味つ物を捧げ奉りて拝み奉らくを甘らに安らに聞食し諾ひ給いて 今ゆ後これの△△分教会に打群れ集う道の子たちを始め○○家につながる親族家族の守護神として鎮まり坐し 汝が命は暫し親神のふところに安らに抱かれ給いやがては身も心も健やかに再びこれが世に出直さん事と深く心に祈り 皿には又上級○○分教会誕生のつゆ払いとなり先導となられし大人が生涯のいさおしを真心もて感謝しつつ恐み恐みも白す  File58 発葬詞  これの小床を仮の喪屋と斎い定めて暫時置き据え安め奉る故天理教△△分教会初代会長△△△△大人の御柩の御前に慎み敬い歎かいて白さく 久方の空行く月の清き光りにも立迷う浮雲の障りあるが如く 春山に咲き乱れる花の梢にも吹き荒ぶ嵐の嘆きある如く あわれ汝大人はもかりものという世の慣い得免がれ給わずまだ心残れるこれの現世を退向になされしは悲しとも悲し口惜しきとも口惜しき限りにぞある 汝大人はや戦前二十三歳の若さで早くも○○町に店舗を構えられ 戦後はいち早く魚加工場を開設し程なく○○町商店街会長並びに○○区食品組合長等の要職に就かれしが一方 上級△△の草分けの頃の信者故△△△△刀自の孫又故△△△△刀自の娘たる△△△△姉との縁から故二代会長△△△△刀自を知る身となられたり 入信早々長女△△若子の出直しという大節の懺悔から講社祭を月二回勤めたいと要望なされ店先に立たれし人毎に天理教のお話を取次ぎ「天理教の△△さん」と呼ばれるようになられしが 自動車事故で無い命をおさづけの理を受けて奇蹟的に救からられてからは折角の店舗を心から放し ひたすらにをいがけおたすけに奔走される中 遂に△△分教会設立という価値深き偉業をなし遂げられたり 再来約四十年東に病人の家を訪ねてはおさづけの理を取り次ぎ 西に家庭事情に悩む人々を訪れ親神の親心を伝えられしが 未熟な布教師のたど/\しい歩み故何時も苦労がちでありしが「共に暮らす家内や子供達には長い間どれ程つらい思いを与えたか知れない万感胸に迫る今日この頃だ」と後日本人は述懐されたり 教会名称の理と共に初代会長の道すがらは末代に輝くものではあるが △△分教会並びに△△分教会の道の台として現在二人の娘をお使い頂くと共に これの教会の二代会長△△氏を芯として△△の道に遺されし多くのよふぼく信者達が汝大人の心を改めて自らの心とし これからのたすけ一条の道を一手一つに押し進められむとする真実を受けられ 今は御教えの定めの式のまに/\一世の終の式儀仕え奉りて永き別れを告げ奉らくを平らけく安けく聞食し諾ひ給いて惑う事なくためらふ事なく唯一筋に親神のふところに行き奉りて抱かれ奉りて 家族親族たちを己が向々あらしめ給わず清き赤き直き心もて それ/\の道につとめ労き奉らしめ給い汝が遺骸は千代の住所と定め奉れる奥つ城所に平らかに安らかに出て立ち給い 汝が大人は再び新しき着物を召されていち早くこれの世に出直し給えと露けき袖の涙をはらい謹み敬いて白す File111 鎮霊詞(若年者) これの小床を仮の霊舎と天の菅曽の清々しく祓い清めて 今し鎮め奉り斎い奉る故△△△△大人の霊の御前に慎しみ敬い歎かいて白さく 空蝉の人の世は果敢なく定め難きものにして我がものと思うこの身一つさえかしものかりものとは知りつれど 親神は現世での陽気ぐらしを目標とされ 尚百十五歳を定めの命と約束されてありしを 汝大人の昨日に変わる今日の御姿を見奉りては誰かは驚き嘆かざらむ などてこれの世を退向になして かくはあわただしくも出直しましゝぞ あな悲しあな悔し 今は早や汝大人の笑ましき面影を見る能わず ああ汝大人の若く明るき御声に再び触れることなし 思い返せば汝大人はや幸少なき身としてこの世に生まれ出で給いしが 祖父母が親の代わりとなりて むしろ温かき懐のまに\/育ち給いき 冷たき世の嵐は直接幼き汝大人にはかゝらざりしならむ 伸び\/と思うがまゝに若さの喜びと夢をはぐくみつゝ人となり給わむ 良き兄代り姉代りの兄弟姉妹の真心を受けしならむ などで  ああされど如何なる思召ならむ などで未だ蕾のまゝ二十五才というをこの世の涯りとして御空を渡るさやけき月の影わずかの雲井にさえ打消ゆるが如く たゞ独り淋しく親神のふところに身退りししぞ 悲しとも悲しく口惜しとも口惜しき極みになむ 然はあれども現世に生まれ出づるも出直すも事ごとに親神の御量にしあれば 今更に歎き悲しむとも効無きことて 明日を御葬の日と斎い定めて 今宵しも新霊をこれの霊代に斎い奉り鎮め奉らくを今ゆ後これの○○家はもとより縁ある家族親族 更に△△△講につながる道の子たちを八十連綿五十彊八桑枝の如く向坂に立ち栄えしめ給えと 露けき袖の涙をしぼりつゝ恐み\/も白す File112 告別誄詞 これの所を暫時仮のの斎場と斎い定めて 令坐奉り置き据え安め奉る故天理教○○前会長△△△△大人の御柩の前に天理教   分教会役員     恐み敬いて告げ白さく あわれ汝主の御骸をこれの所に安め奉りて 御葬の式典仕え奉るは これなも現世の終の別れの綴目にしあれば 親族家族は申すも更なり 親しき人等信者諸々に至るまで 深く偲び遠く思いかえして嘆き悲しみ仰ぎ慕い奉る心限りなかるべし 吾も亦副斎主として汝主の一世の事蹟思い出列ね称え偲びて 人々と共に永き別れを告げ奉らくと聞食せと白す そも汝主はや大正  年  月  日△△△△と△△の次男として生れ給い 幼き間より人に優れて聡く怜しく 子とある者の道を違えず 菅の根のいと懇切に父母に仕えて孝養の道をつくし給いぬ 汝主早くより信州を出て 花の都に憧れ 鈴ヶ森なる○○商店に務めおりし時 くしき縁のまに\/△△子と婚姻て妹背の中いと美しく 二人力を合せて△△商店を開業せり 年毎に店は栄え 娘二人を挙げし頃 妻の知り合いより天理の教えを聞き いたく感動して早速おぢばがえりをせしに何たる天の計らいにか 俄に長女○○子は悪しき病に罹り 医薬の効なく 永久に帰らぬ身となりぬ この悲しみは如何ばかりにか 大人はこの大節に心倒すことなく 益々この道を尊信び 昭和○○年四月おさづけの理を戴かれたり その後女三人男二人を授かり 色々忙しい中にをいがけお助けに奔走され 店員を始め知り合いを次々とおぢばへ修養科へと送り仕込まれたり 然るに昭和  年暮 突然交通事故に逢われ 一命も危ぶまれしに 奇跡的な親神の加護を受けられたり この節に魂の因縁を悟られ 神一条の道を定められ 直ちに自ら修養科へ入られたり その後家業を捨て 近くに細やかな住居を借り受け 単独布教を始め給いぬ その翌年教祖年祭の直前 教会を設立せり 大人は教祖雛型の道をつぶさに踏み行わむことを御心となし給いて 憩う間もなく信者を教え導き 百千の憂きに耐え辛きを忍びて 教えの道に励み給いぬ かくて大勢の教人信者に守られ 更に次々と神殿並びに教職舎を増改築されて 形のふしんも整えられ 名実ともに堂々たる教会を造り上げられたり 昭和  年より十数年間○○支部長を受けられ 尚○○年には修養科一期講師をも務め給いぬ ここを以て人々には敬い尊ばれ 世の真人と仰がれつゝありけるを 後継者である△△さんの成人をみて この年の春教会長を譲り 盛大にその奉告祭を務め終え給いぬ 然るに程へて身上に疲れが目立ち暫く入院されしが 充分な回復を待たずに又勇んで布教に飛び出されたり されど親神の如何なる御量にか 突然病に倒れ医師の業も心尽くしの看護もその甲斐なく 七十五才を現世の限りと出直し給いけるは 悲しいとも悲しき極みにぞありける 実に人のこの世は果敢なく定め難きものとは云えど 昨日まで相語らい睦びてありける大人の今日は呼べど叫べど答だになき御姿になり給わぬとは誰かは思いかけたりし 故れ親族家族は打ち驚き 夢に夢見る心地して 呉惑い愁い悲しむもさこそ理ならねど現世の定と慣しあれば 御葬の式儀執り行い今し惜らしき御骸を埋め奉らむとするによりて ありし世の事々思い出ずるがまゝに 誄詞告げ奉らくをうまらに聞食せと白す File113 発葬誄詞 これの小床を仮の喪屋と斎い定めて暫し置き据え安め奉る故天理教△△分教会よふぼく△△△△大人の御柩の御前に慎み敬い歎かいて白さく 久方の空行く月の清き光りにも立迷う浮雲の障りあるが如く 春山に咲き乱れる花の梢にも吹き荒ぶ嵐の嘆きあるが如く あわれ汝大人はもかりものという世の慣い得免がれ給わず未だ心残れるこれの現世を退向になされしは悲しとも悲しく口惜しくとも口惜しき限りにぞある 汝大人はやその妻なる△△夫人の導きにより○○分教会の草分けの頃よりたすけ一条の道の影武者となり殊には教会が大東亜戦争によりて灰燼の憂き目にある時 いち早く汝大人の誠心もて十数里隔てたる立川の町に出で山なす木材を大八車に乗せて遠き道程を横浜なる西戸部の里に運び込まれ 戦災復興の第一人者となられしが そは地域社会の眼の見張るところとなり 為に親神の名を光り挙げられしのみならず 上級に一時鎮め遷し奉りしお目標様を迎え 朝に夕におつとめをつとめ 労づく角目の道を開かれたり かくて○○分教会の信徒総代として節々には固く真面目なる性質のまに\/集まりの處には静かなる姿を見せられ あるいは又会社休みを利用しひのきしんに親しまれし時なぞ一息する暇さえなく げに口さきのついしょばかりハいらんもの 心のまこと月日みている≠フ御言葉を地で行かれたり 近く△△分教会が末代だすけの道場たる神殿ふしんにかゝられし時なぞ 汝大人は頼みもせず頼まれもせず病み倒れし故△△△△刀自の心を思い 仕事場の片付けに余念なかりし伏せ込みはあゝ今も尚忘れ得ぬ語り草の涙なり 大声を挙げず黙々として生涯を貫かれしその働きに守られ生かされ これの○○家の子たちみなそれぞれに修養科に学び 全員よふぼくとなり一手一つのひながた家族へとすすまれし汝大人の功績は○○分教会ある限り後に続く者の道標とならん さわれ空蝉の世は定め難きものかは 重き御病に床に伏されしが 家族親族相共にひたすらに親神に乞い祈み奉り 元の如く壮健なる体に帰し 今暫時の余生を楽しまれんことをし願いけるに その甲斐もなく医師の業も尽き果てゝ この年この月二十五日午後二時齢八十才を生きの涯りと今年六、七、八の修養科の学びを来世に向うみやげとし花道として逝く水の還らぬ如く 入る月の影消ゆるが如く忽ちに朝霞のごと夕霞のごと果敢なく身退り坐しつるは 云わぬ術為む術知らに今更に夢見る心持になむ あわれ悲しきかもあわれ口惜しきかも 今日よりは汝大人がポツポツ漏らされる言葉聞こえずやなりけむ あすよりはいそ\/と絶えず立ち働かれる汝大人の御姿永久に見えずやなりけむと 雨雲の空かき曇る心持なもするを人々暗夜に灯火を失うが如く 漂う船の舵なきが如く憂い惑い 枕辺に棲這い脚辺に匍匐い歎き悲しみ慕い参るも現世の人の情の理なれど 身退りし人の蘇えるべくもあらず今は御教の定めの式のまに\/一世の終の式儀仕え奉りて永き別れを告げ奉らくと 御前に御酒御食海川山野の種々の味つ物を捧げ奉りて事の由を告げ奉らくを平らけく安けく諾い給いて 我が親神の恩恵を思い頼み百足らず八十の隈路を迷う事なく唯一筋に親神のふところに行き奉りて 遺れる家族親族たちを己が向々あらしめ給わず清き赤き直き心もて 先ずは眼先に迫れる教祖九十年祭の仕上げのつとめに労き奉らしめ給い 汝が遺骸は千代の住所と定め奉れる奥つ城所に平らかに安らかに出て立ち給い 汝大人は再び新しき着物を召されていち早く これの世に出直し給えと○○分教会に伏せ込まれし功績を深く感謝しつゝ 露けき袖の涙をはらい謹み敬いて白す File114 火葬場告辞 言ふも悲しく思えば涙ぐましき故天理教○○分教会○代会長△△△△大人の御柩の御前に白さく あわれ汝大人はや世の遠人永人と思ほせども この年○月○○日おたすけの帰り道にて俄に倒れられ 救急車にて○○病院に入院されしが 遂に意識も回復することなく いと安らかに身退り坐しけるは誰やし人が思い奉りしか さわれ云うて帰らず 思うも甲斐なし されど病床にありて些かも苦しみの表情なく 痛みを訴えられし事の無かりしは実に親神の温かき親心ならむ あゝ最後のお別れの玉串捧げ奉らくを平けく安らけく聞食して御遺骸はこれの火葬の場に御供仕え奉り 空しき烟と成さしめ奉らむとす 御遺骸は鑄に収めて一時大人の衣の住所ともなりつらむ あゝこの状を甘らに安らに聞食し諾い給いて いきどおり給う事なく淀み給う事なく御霊は正しく親神のふところに抱かれ給いて現世の家族親族諸人等を夜の守り日の守りに恵まい幸え給えと 露けき袖の涙をしぼりつゝ 慎み敬い恐み\/も白す File115 葬後祭並に十日祭詞 これの霊代に斎い定めて令坐奉り鎮め奉る故天理教○○分教会○代会長△△△△大人の御霊の御前に慎み敬いて白さく あわれ汝大人はや久方の空行く月の清き明き御心に よく御教の薀奥を極め 常に己がいんねんの自覚を強め おたすけに励み 家族親族はもとより道の子たちの上に心を注ぎその成人を心掛け 自らは教祖ひながたの道を見つめて忠実にいそしく己が務めを重しみ仕え奉りてありけるを 果敢なくもこたび出直し坐しつるは夢に夢みる心持になむ 今尚何処にか在すが如く思ほゆるも あゝ今は矢張り呼べど答はなく見渡せど御姿はあらず 心は千々に砕けていと淋しき中に今は葬後の御祭に併せて十日の御祭仕え奉る時とはなりむ 汝大人の面影を浮べ 在せし世の事どもとりどりに語り合いて あの日この時の功績を偲び奉り 教祖年祭を目指して汝が心にかゝる教会内容の充実を計り 併せて大教会移転神殿普請に精一杯の真実の伏せ込みを誓いつゝ かくの如く拝み仕え奉る状を聞食し諾い給いて御子を始め道の子供達一同を彌次々と向栄に幸え恵み給えと恐み\/も白す File116 葬後祭並に十日祭2 これの奥床を仮の霊舎と斎い定めて安置奉り鎮め奉る故天理教○○分教会○代会長△△△△大人の御霊の御前に慎み敬いて白さく あわれ汝大人はや かくもゆくりなく果敢なく出直し坐しつるは げに夢に夢みる心地になむ 今尚何処にか在すが如く思ほゆるも あゝ今は矢張り呼べど答はなく見渡せど御姿はあらず 心は千々に砕けていと淋しき中に御葬の式仕え奉り竟えぬるを以て 家の内外を祓い清め 御前に真榊挿しはやし 時の花立て並べ 心づくしの品々置き足らわし葬後の御祭に併せ十日の御祭仕え奉る時とはなりむ 汝大人の面影を瞼に浮べ 在せし世の事どもとりどりに語り合いて あの日この時の功績を偲び奉り 遺れる心を受け継ぎ 今日より後は一層互い立て合い救け合い それぞれの持場 立場から進んで世の為人の為にならむと誓いつゝ かくの如く拝み仕え奉る状を聞食し諾い給いて御子御子孫を始め道の子一同を彌次々と向栄に守り幸え恵み給えと 恐み\/も白す File133 弔辞 この二十六日ご本部の月次祭を参拝し、詰所に戻ってきた途端、○○から緊急の電話を受けました。 「オイ、△△が出直したよ」 「エッ、本当か」 一瞬、私は自分の耳を疑ったほどです。 「○○、○○にも連絡済みだ」 「よし、判った。」 と私は言ったきり、もう後の言葉は全然出ませんでした。 思い返せば、大先輩の柏木庫治先生が三島公会堂を会場としてぢば提灯会≠始められた頃から、一人々々前席の講話にお引き出し下さったのが機縁となって何時しか柏木教室の優等生(?)五人組と噂されるようになりました。 でも事実は未熟な私達は講師仲間として互いに励まし合い、戒め合い、時には口角沫を飛ばして談じ合い、教祖をひたすら慕う余り、たゞたゞ憂教の至情に燃えて、御指命のまにまに全国の講演会場を昨日は北に、今日は南にと馳せ巡らせて頂きました。 あゝ、あれから早くも歳月は流れて三十有余年、あの日この時の貴兄のすらっとした勇姿が、今私の瞼に浮かびます。 「まだまだ四五年位は頑張らねばならないぞ」 とおぢばの街角で会う度、肩を叩き合いながら誓っておりましたのに…。 あゝ俄に△△の訃報に接しようとは… でも遺されて四人で、今生は君の分まで引き受けて立ちます。どうか天翔り国翔って心ゆくまで応援して下さい。 願わくば△△が一番先に旅立ったのだから、来世も又私達の陣頭に立って一に勢い≠フ真実で突き進んでくれるよう……。 では心安らかに、しばらく親神様のふところでお休み下さい。さよなら。