File111 鎮霊詞(若年者) これの小床を仮の霊舎と天の菅曽の清々しく祓い清めて 今し鎮め奉り斎い奉る故△△△△大人の霊の御前に慎しみ敬い歎かいて白さく 空蝉の人の世は果敢なく定め難きものにして我がものと思うこの身一つさえかしものかりものとは知りつれど 親神は現世での陽気ぐらしを目標とされ 尚百十五歳を定めの命と約束されてありしを 汝大人の昨日に変わる今日の御姿を見奉りては誰かは驚き嘆かざらむ などてこれの世を退向になして かくはあわただしくも出直しましゝぞ あな悲しあな悔し 今は早や汝大人の笑ましき面影を見る能わず ああ汝大人の若く明るき御声に再び触れることなし 思い返せば汝大人はや幸少なき身としてこの世に生まれ出で給いしが 祖父母が親の代わりとなりて むしろ温かき懐のまに\/育ち給いき 冷たき世の嵐は直接幼き汝大人にはかゝらざりしならむ 伸び\/と思うがまゝに若さの喜びと夢をはぐくみつゝ人となり給わむ 良き兄代り姉代りの兄弟姉妹の真心を受けしならむ などで  ああされど如何なる思召ならむ凡そ三十七年に亘る長の年月△△家の台となり芯ともなられし心優しき妻が夫△△大人に深く厚く感謝しつつ俄かに六十五歳にて来世に旅立たれようとは などで未だ蕾のまゝ二十五才というをこの世の涯りとして御空を渡るさやけき月の影わずかの雲井にさえ打消ゆるが如く たゞ独り淋しく親神のふところに身退りししぞ 悲しとも悲しく口惜しとも口惜しき極みになむ 然はあれども現世に生まれ出づるも出直すも事ごとに親神の御量にしあれば 今更に歎き悲しむとも効無きことて 明日を御葬の日と斎い定めて 今宵しも新霊をこれの霊代に斎い奉り鎮め奉らくを今ゆ後これの○○家はもとより縁ある家族親族 更に△△△講につながる道の子たちを八十連綿五十彊八桑枝の如く向坂に立ち栄えしめ給えと 露けき袖の涙をしぼりつゝ恐み\/も白す File112 告別誄詞 これの所を暫時仮のの斎場と斎い定めて 令坐奉り置き据え安め奉る故天理教○○前会長△△△△大人の御柩の前に天理教   分教会役員     恐み敬いて告げ白さく あわれ汝主の御骸をこれの所に安め奉りて 御葬の式典仕え奉るは これなも現世の終の別れの綴目にしあれば 親族家族は申すも更なり 親しき人等信者諸々に至るまで 深く偲び遠く思いかえして嘆き悲しみ仰ぎ慕い奉る心限りなかるべし 吾も亦副斎主として汝主の一世の事蹟思い出列ね称え偲びて 人々と共に永き別れを告げ奉らくと聞食せと白す そも汝主はや大正  年  月  日△△△△と△△の次男として生れ給い 幼き間より人に優れて聡く怜しく 子とある者の道を違えず 菅の根のいと懇切に父母に仕えて孝養の道をつくし給いぬ 汝主早くより信州を出て 花の都に憧れ 鈴ヶ森なる○○商店に務めおりし時 くしき縁のまに\/△△子と婚姻て妹背の中いと美しく 二人力を合せて△△商店を開業せり 年毎に店は栄え 娘二人を挙げし頃 妻の知り合いより天理の教えを聞き いたく感動して早速おぢばがえりをせしに何たる天の計らいにか 俄に長女○○子は悪しき病に罹り 医薬の効なく 永久に帰らぬ身となりぬ この悲しみは如何ばかりにか 大人はこの大節に心倒すことなく 益々この道を尊信び 昭和○○年四月おさづけの理を戴かれたり その後女三人男二人を授かり 色々忙しい中にをいがけお助けに奔走され 店員を始め知り合いを次々とおぢばへ修養科へと送り仕込まれたり 然るに昭和  年暮 突然交通事故に逢われ 一命も危ぶまれしに 奇跡的な親神の加護を受けられたり この節に魂の因縁を悟られ 神一条の道を定められ 直ちに自ら修養科へ入られたり その後家業を捨て 近くに細やかな住居を借り受け 単独布教を始め給いぬ その翌年教祖年祭の直前 教会を設立せり 大人は教祖雛型の道をつぶさに踏み行わむことを御心となし給いて 憩う間もなく信者を教え導き 百千の憂きに耐え辛きを忍びて 教えの道に励み給いぬ かくて大勢の教人信者に守られ 更に次々と神殿並びに教職舎を増改築されて 形のふしんも整えられ 名実ともに堂々たる教会を造り上げられたり 昭和  年より十数年間○○支部長を受けられ 尚○○年には修養科一期講師をも務め給いぬ ここを以て人々には敬い尊ばれ 世の真人と仰がれつゝありけるを 後継者である△△さんの成人をみて この年の春教会長を譲り 盛大にその奉告祭を務め終え給いぬ 然るに程へて身上に疲れが目立ち暫く入院されしが 充分な回復を待たずに又勇んで布教に飛び出されたり されど親神の如何なる御量にか 突然病に倒れ医師の業も心尽くしの看護もその甲斐なく 七十五才を現世の限りと出直し給いけるは 悲しいとも悲しき極みにぞありける 実に人のこの世は果敢なく定め難きものとは云えど 昨日まで相語らい睦びてありける大人の今日は呼べど叫べど答だになき御姿になり給わぬとは誰かは思いかけたりし 故れ親族家族は打ち驚き 夢に夢見る心地して 呉惑い愁い悲しむもさこそ理ならねど現世の定と慣しあれば 御葬の式儀執り行い今し惜らしき御骸を埋め奉らむとするによりて ありし世の事々思い出ずるがまゝに 誄詞告げ奉らくをうまらに聞食せと白す File113 発葬誄詞 これの小床を仮の喪屋と斎い定めて暫し置き据え安め奉る故天理教△△分教会よふぼく△△△△大人の御柩の御前に慎み敬い歎かいて白さく 久方の空行く月の清き光りにも立迷う浮雲の障りあるが如く 春山に咲き乱れる花の梢にも吹き荒ぶ嵐の嘆きあるが如く あわれ汝大人はもかりものという世の慣い得免がれ給わず未だ心残れるこれの現世を退向になされしは悲しとも悲しく口惜しくとも口惜しき限りにぞある 汝大人はやその妻なる△△夫人の導きにより○○分教会の草分けの頃よりたすけ一条の道の影武者となり殊には教会が大東亜戦争によりて灰燼の憂き目にある時 いち早く汝大人の誠心もて十数里隔てたる立川の町に出で山なす木材を大八車に乗せて遠き道程を横浜なる西戸部の里に運び込まれ 戦災復興の第一人者となられしが そは地域社会の眼の見張るところとなり 為に親神の名を光り挙げられしのみならず 上級に一時鎮め遷し奉りしお目標様を迎え 朝に夕におつとめをつとめ 労づく角目の道を開かれたり かくて○○分教会の信徒総代として節々には固く真面目なる性質のまに\/集まりの處には静かなる姿を見せられ あるいは又会社休みを利用しひのきしんに親しまれし時なぞ一息する暇さえなく げに口さきのついしょばかりハいらんもの 心のまこと月日みている≠フ御言葉を地で行かれたり 近く△△分教会が末代だすけの道場たる神殿ふしんにかゝられし時なぞ 汝大人は頼みもせず頼まれもせず病み倒れし故△△△△刀自の心を思い 仕事場の片付けに余念なかりし伏せ込みはあゝ今も尚忘れ得ぬ語り草の涙なり 大声を挙げず黙々として生涯を貫かれしその働きに守られ生かされ これの○○家の子たちみなそれぞれに修養科に学び 全員よふぼくとなり一手一つのひながた家族へとすすまれし汝大人の功績は○○分教会ある限り後に続く者の道標とならん さわれ空蝉の世は定め難きものかは 重き御病に床に伏されしが 家族親族相共にひたすらに親神に乞い祈み奉り 元の如く壮健なる体に帰し 今暫時の余生を楽しまれんことをし願いけるに その甲斐もなく医師の業も尽き果てゝ この年この月二十五日午後二時齢八十才を生きの涯りと今年六、七、八の修養科の学びを来世に向うみやげとし花道として逝く水の還らぬ如く 入る月の影消ゆるが如く忽ちに朝霞のごと夕霞のごと果敢なく身退り坐しつるは 云わぬ術為む術知らに今更に夢見る心持になむ あわれ悲しきかもあわれ口惜しきかも 今日よりは汝大人がポツポツ漏らされる言葉聞こえずやなりけむ あすよりはいそ\/と絶えず立ち働かれる汝大人の御姿永久に見えずやなりけむと 雨雲の空かき曇る心持なもするを人々暗夜に灯火を失うが如く 漂う船の舵なきが如く憂い惑い 枕辺に棲這い脚辺に匍匐い歎き悲しみ慕い参るも現世の人の情の理なれど 身退りし人の蘇えるべくもあらず今は御教の定めの式のまに\/一世の終の式儀仕え奉りて永き別れを告げ奉らくと 御前に御酒御食海川山野の種々の味つ物を捧げ奉りて事の由を告げ奉らくを平らけく安けく諾い給いて 我が親神の恩恵を思い頼み百足らず八十の隈路を迷う事なく唯一筋に親神のふところに行き奉りて 遺れる家族親族たちを己が向々あらしめ給わず清き赤き直き心もて 先ずは眼先に迫れる教祖九十年祭の仕上げのつとめに労き奉らしめ給い 汝が遺骸は千代の住所と定め奉れる奥つ城所に平らかに安らかに出て立ち給い 汝大人は再び新しき着物を召されていち早く これの世に出直し給えと○○分教会に伏せ込まれし功績を深く感謝しつゝ 露けき袖の涙をはらい謹み敬いて白す File114 火葬場告辞 言ふも悲しく思えば涙ぐましき故天理教○○分教会○代会長△△△△大人の御柩の御前に白さく あわれ汝大人はや世の遠人永人と思ほせども この年○月○○日おたすけの帰り道にて俄に倒れられ 救急車にて○○病院に入院されしが 遂に意識も回復することなく いと安らかに身退り坐しけるは誰やし人が思い奉りしか さわれ云うて帰らず 思うも甲斐なし されど病床にありて些かも苦しみの表情なく 痛みを訴えられし事の無かりしは実に親神の温かき親心ならむ あゝ最後のお別れの玉串捧げ奉らくを平けく安らけく聞食して御遺骸はこれの火葬の場に御供仕え奉り 空しき烟と成さしめ奉らむとす 御遺骸は鑄に収めて一時大人の衣の住所ともなりつらむ あゝこの状を甘らに安らに聞食し諾い給いて いきどおり給う事なく淀み給う事なく御霊は正しく親神のふところに抱かれ給いて現世の家族親族諸人等を夜の守り日の守りに恵まい幸え給えと 露けき袖の涙をしぼりつゝ 慎み敬い恐み\/も白す File115 葬後祭並に十日祭詞 これの霊代に斎い定めて令坐奉り鎮め奉る故天理教○○分教会○代会長△△△△大人の御霊の御前に慎み敬いて白さく あわれ汝大人はや久方の空行く月の清き明き御心に よく御教の薀奥を極め 常に己がいんねんの自覚を強め おたすけに励み 家族親族はもとより道の子たちの上に心を注ぎその成人を心掛け 自らは教祖ひながたの道を見つめて忠実にいそしく己が務めを重しみ仕え奉りてありけるを 果敢なくもこたび出直し坐しつるは夢に夢みる心持になむ 今尚何処にか在すが如く思ほゆるも あゝ今は矢張り呼べど答はなく見渡せど御姿はあらず 心は千々に砕けていと淋しき中に今は葬後の御祭に併せて十日の御祭仕え奉る時とはなりむ 汝大人の面影を浮べ 在せし世の事どもとりどりに語り合いて あの日この時の功績を偲び奉り 教祖年祭を目指して汝が心にかゝる教会内容の充実を計り 併せて大教会移転神殿普請に精一杯の真実の伏せ込みを誓いつゝ かくの如く拝み仕え奉る状を聞食し諾い給いて御子を始め道の子供達一同を彌次々と向栄に幸え恵み給えと恐み\/も白す File116 葬後祭並に十日祭2 これの奥床を仮の霊舎と斎い定めて安置奉り鎮め奉る故天理教○○分教会○代会長△△△△大人の御霊の御前に慎み敬いて白さく あわれ汝大人はや かくもゆくりなく果敢なく出直し坐しつるは げに夢に夢みる心地になむ 今尚何処にか在すが如く思ほゆるも あゝ今は矢張り呼べど答はなく見渡せど御姿はあらず 心は千々に砕けていと淋しき中に御葬の式仕え奉り竟えぬるを以て 家の内外を祓い清め 御前に真榊挿しはやし 時の花立て並べ 心づくしの品々置き足らわし葬後の御祭に併せ十日の御祭仕え奉る時とはなりむ 汝大人の面影を瞼に浮べ 在せし世の事どもとりどりに語り合いて あの日この時の功績を偲び奉り 遺れる心を受け継ぎ 今日より後は一層互い立て合い救け合い それぞれの持場 立場から進んで世の為人の為にならむと誓いつゝ かくの如く拝み仕え奉る状を聞食し諾い給いて御子御子孫を始め道の子一同を彌次々と向栄に守り幸え恵み給えと 恐み\/も白す File117 六柱合祀祭 これの霊代に只今厳かにお鎮まり下さいました○○家の先祖六柱の霊様方の御前に慎んで申し上げます 先ずは大正五年○月○日六十歳で現身を隠された故△△△△大人 翌大正六年○月○日可愛い盛りの幼い三歳で早くもこの世を去られた故△△△△若子 昭和十年○月○日将来を期待されていた二十四歳の若さで今生を終えられた故△△△△大人 その後を追うようにして同じ年○月○日あたら蕾のまゝ二十二歳で散られた故△△△△刀自 その涙も乾く間もない昭和十一年○月○日八十二歳をの長寿を全うされた故△△△△刀自 併せて終戦後の未だ厳しい時代の昭和二十六年○月○日惜しくも六十一歳で出直された故△△△△大人以上六柱を既にお鎮まり頂いている故△△△△刀自 故△△△△大人の許に甚だ遅まきながらお迎えさせて頂きました  親という理戴くなら いつも同じ晴天 とお諭し頂いておりますが 親神様はもとより先祖の霊様方あればこそ今日の日と 改めて朝夕の御礼怠らず仕えさせて戴きます どうかこれから後○○家一同を安らかにお護り頂き 更に世の為人の為に 人とある誠の道を強く正しく辿れますようお導きの程を一同と共に慎んでお願い申し上げます File118 埋葬祭詞 これの所を暫し住所と安く穏にその衣を遷し奉り鎮め奉る故△△△△大人の御墓の御前に慎み敬い恐み\/も白す 先程汝大人の家族親族を始めて その縁につながる親しき人々 相寄り集い現世にありし日の壮健なる俤を偲び 明るき笑顔を思い起こしつゝ あの日この時の事などとりどりの花を咲かせ 厳かに五十日の霊祭を仕え奉りしが 今し諸人たち打ち揃いて これの御墓所に歩を運び 御遺骸を納め奉りて種々の味物を捧げ奉り 拝み奉らくを甘らに安らに聞食し諾い給いて汝大人が真心をかけて開かれし△△△布教所の充実を期し いよ\/親神の御教を体し ひながたの道を身近に拝して 明るく勇みて一日々々を送り迎え負持つ祖先の名を高めむものと それぞれ固く心を定め相誓える態を御心持美わしく受け給い 遺れる子たち孫たちの行末を見守りつゝ 汝大人はまた新しき衣を召され いち早くこれの世に出直され 次の世こそ一層の長き命を賞でつゝ 人救けの道 生業の道も更に勢もて押し進められる共に 汝大人自身が思召される陽気ぐらしの実を家族親族また世の諸人と共により永くより深く楽しまれ給えと恐み\/も白す File119 水子埋葬詞 これの所にまだ縫い上がらないままの着物を静かにお鎮め致しました△△△△水子若子の御墓の御前に慎んでお願い申し上げます 汝若子は父△△△△母○○の三人目の子供として今年夏には可愛い顔を見せられることと心から楽しみに待っておりましたのに 如何なる親神様の思召であったのでしょうか この○月○日胎児のまま来世に旅立ってしまわれました この予期しない節を通し改めて親としてのあり方を思案し 鮮やかな芽を出すよう誓いながら諸人等と共にこれの御墓に歩を運び只今しつけの取れぬ着物を奥深くお埋め申し 種々の味物を御供して深く頭を垂れて 伏し拝む姿を心安らかにお受け取り下され この世に遺っております両親や兄達二人ばかりでなく○○家並びに○○分教会に縁深い人々を三才心の無垢なまま精一杯お守り下され 汝若子は今度こそ新しく強い着物を着けて一日も早くこの世に出直され 来世こそ長い命を賞でつゝ陽気遊山の世界づくりに役立って下さいますよう一同と共に慎んでお願い申し上げます File120 改葬埋葬詞 この度○○家の家族の方々が 先祖を思う真心から買い求められましたこれの新しい御墓に 只今静かにその衣をお遷し申し上げられました八柱の霊様方の御前に慎んで申し上げます 改めてご生前の名をお出直し順に敬称を省き読み上げますと △△△△ △△△△ △△△△ △△△△ △△△△ △△△△ 次いで△△△△ △△△△の八柱ですが 先程横浜市西区○○町なる○○家に寄り集い それぞれご生前の面影を偲び笑顔を瞼に浮かべ あの日この時のことなど語り合いながら霊代に六柱の霊様方を厳かにお迎え申し合祀祭をつとめさせて頂きました 引続きこれの墓前に心を籠めて種々の味物を御供申し 霊様方の長年に亘る親心溢れる養育に 改めて深く感謝し 一人ひとり玉串を手に取り参拝させて頂きます かくてこの意義ある節を通し人間はこの世に働きに来たのや はたらくとははた\/を楽させることやで≠ニ仰せ頂いたお言葉を心に体し それぞれの持場立場から世の為人の為に誠の限りを尽くさせて頂きますが どうか私達一同を先になり後になりお見守り下さいますと共に 新しい衣を召された来世こそ より一層の長命で ○○家の周辺に陽気ぐらしの輪が広く大きく拡がって参りますようお導きの程を一同と共に慎んでお願い申し上げます